ギターで好きな曲を弾きたいけれど、教室のコース一覧に「クラシック」と「アコースティック」があって迷う。曲がクラシックなら前者、ポップスなら後者、と分けるだけでは足りません。島村楽器の案内を比べると、扱う音楽や演奏方法には重なりがあります。楽器を買う前に、出したい音と演奏の形を整理しましょう。
違いは、音楽のジャンルだけではない
ヤマハの楽器解説では、クラシックギターはナイロン弦を使い、一般にアコースティックギターと呼ばれるスチール弦のギターと区別しています。クラシックギターの低い音の弦にも金属の巻き線がありますが、それを理由にスチール弦のギターと同じものとは考えません。
また、クラシックギターは指で弾くことを考えた弦の間隔などに特徴があります。ただし、握りやすさや弾きやすさは、楽器の名前だけでは決められません。「ナイロンだから誰でも楽」「手が小さいから無理」と断定せず、実際の候補を構えて確かめたいところです。
この記事では、教室のコース選択に合わせて二つを区別しています。楽器の分類上の言葉と、店や教室で使われるコース名が、常に同じ範囲を指すとは限りません。
クラシックでもポップス、アコースティックでもソロがある
島村楽器のクラシックギター紹介には、クラシックに限らずポップスも挙げられています。初級では構え方や楽譜、両手の基本的な奏法などを学びます。曲の名前がポップスだから対象外、と先に諦める必要はありません。
アコースティックギターの初級には、チューニング、コード進行、ストロークなどの内容があり、中級にはソロギターも掲載されています。「伴奏しか習えない」「歌わなければ合わない」という分け方も適切ではありません。
曲名より、どんな演奏にしたいかを伝えるほうが、コースの内容と照らし合わせやすくなります。
まず、一人で何を鳴らしたいかを考える
例えば、同じ曲が好きでも、自分で歌いながら伴奏したい人と、歌わずにメロディーも伴奏もギターで表したい人では、目標が違います。好きな演奏動画があるなら、楽器の種類だけでなく、どの部分に惹かれたのかもメモします。
| やってみたいこと | 体験前に聞くこと |
|---|---|
| 歌に合わせてコードを弾きたい | 伴奏の基礎をどのコースで相談できるか |
| ギターだけで曲を演奏したい | 希望のソロ演奏と楽器の種類が合うか |
| 好きな演奏の音色や弾き方に近づきたい | 音源を手掛かりに、楽器と練習内容を相談できるか |
これは一方の楽器でしかできないことの一覧ではありません。講師に希望を伝えるための整理です。弾き語りを目指す場合も、歌の指導までギターコースに含まれるとは限らないため、必要なら別に確認します。
手持ちのギターは、写真と型番を伝える
すでに楽器があるなら、買い替える前にメーカー・型番と、分かる範囲の状態を伝えます。家族から譲られたもので種類が分からない場合は、写真を見てもらえるか問い合わせる方法もあります。
体験用の貸出があるか、自分の楽器を持ち込めるか、入会後に必要なものは何かを分けて聞きましょう。コースの紹介があることから、希望会場に貸出楽器が常に用意されているとは確定できません。
弦の種類が分からないまま、見た目の似た弦へ交換するのも避けます。交換品は楽器の取扱案内や店舗で確認してください。講師への相談は、選び方だけでなく、今ある楽器を安全に使える状態かを確かめるきっかけにもなります。
購入の前に、コースと楽器の組み合わせを決める
体験では、初日にきれいな音が出たかだけで結論を出さず、構えた感じ、説明を聞いて試す流れ、家で取り組みたい課題を確かめます。楽器代とレッスン代を一緒に急いで決める必要はありません。
「この曲を、歌いながら弾きたい」「歌わず、ギターだけで表したい」。この一文を出発点に、希望教室の対応内容と楽器の準備を相談しましょう。曲のジャンルだけで振り分けないことが、選び間違いを減らす第一歩です。
参考資料
島村楽器 — クラシックギターコース https://www.shimamura.co.jp/lesson/course/classicguitar/index.php
島村楽器 — アコースティックギターコース https://www.shimamura.co.jp/lesson/course/acousticguitar/index.php
ヤマハ — クラシックギターにはこんな特徴が https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/classical_guitar/mechanism/mechanism002.html
確認日:2026-10-08