EYS音楽教室は、大人向けのクラリネットコースを公式サイトに掲載しています。コースページには初心者に向けた案内があり、基礎トレーニングから始めて音域を広げていく流れがカリキュラムの例として紹介されています。楽器の経験がないところから始める人を想定した説明がある、という範囲です。
ただし、実際に検討を進めると、公式サイトを読むだけでは決めきれない部分がいくつも出てきます。この記事では、大人の初心者がクラリネットを始めるときに気になる順番で、確認できることと確認できないことを分けて整理します。なお、どのくらいの期間で吹けるようになるかについては、公式サイトの掲載からは標準的な目安を確認できないため、この記事では書きません。
まず無料体験レッスンから――ただし費用に一点注意
公式FAQでは、好きなコースを30分体験できる無料レッスンが案内されています。楽器を持っていなくても用意されるため、クラリネットを買う前の段階でも体験できます。体験レッスンは一人1回までです。
ここで、クラリネットを検討する人が知っておくべき注意点があります。公式FAQは、全コースの体験レッスンそのものは無料としながら、一部の楽器ではリードなどの消耗品代のみ必要になる場合があると案内しています。
問題は、どの楽器が対象なのかがFAQの案内だけでは特定できないことです。クラリネットの体験で実際に消耗品代が発生するのか、発生するとしていくらなのかは、公式サイトの掲載からは確認できません。「体験は無料」とだけ理解して申し込むと、当日に想定外の支払いが生じる可能性があります。予約の連絡をする段階で「クラリネットの体験で費用はかかりますか」と一言確認しておくのが確実です。
料金の見方
レッスン料は、楽器コースの個人レッスンの料金案内として次のように掲載されています。
- 平日10時〜22時限定の割引プラン:月2回・1回55分で月12,480円から(税込)
- 土日を含む全日程で受けられる通常プラン:月2回・1回55分で月13,280円から(税込)
- 入会金:17,000円(税込)
どちらのプランも「から」の表示です。地域やコースによって金額が変わるため、この数字を自分の月額として確定させることはできません。通いたい地域のクラリネットコースでいくらになるのかは、体験や問い合わせの場で確認してください。入会金についても、キャンペーンによる割引や免除は常にある条件ではないので、申し込み時点の扱いをその都度確かめる必要があります。
費用の内訳としては、公式FAQで教材費を取っていないこと、会場使用料や施設利用料も取っていないことが案内されています。ただしこれは、自分で購入する楽譜や消耗品まで無料になるという意味ではありません。クラリネットの場合、レッスン料以外がゼロになるとは考えないほうがよいでしょう。
楽器の用意には二つの道がある
レンタルを使う
公式FAQには、ピアノやドラムなどの大型楽器は無料、その他の楽器は1回400円でレンタルできると案内されています。クラリネットはこの「その他の楽器」側の目安、つまり1回400円と読むのが自然です。
これは料金の方針についての案内であって、在庫の保証ではありません。通いたいスタジオにクラリネットが用意されているか、希望する日にすぐ借りられるかまでは、公式サイトの掲載からは確認できません。レンタルで通い続けるつもりなら、そのスタジオで実際に借りられるかを先に確かめておく必要があります。
無料プレゼントを受け取る
クラリネットコースの公式ページには、クラリネットの無料プレゼントの案内が掲載されています。あわせて、レッスン開始月から1年間は途中解約できないという注記が併記されています。楽器を受け取る代わりに1年間の継続が前提になる、という条件付きの特典だと理解してください。
また料金案内のページでは、楽器の無料プレゼントを含む特典が「無料体験レッスンの当日に入会を決めた場合」の案内として掲載されています。体験から日を置いて申し込んだ場合に同じ扱いになるかどうかは、公式サイトの掲載からは読み取れません。
対象になる楽器や在庫の状況、他の特典との関係、キャンペーン自体が続いているかどうかは時期によって変わり得ます。申し込みの直前に、その時点の内容を確認してください。
楽器がいつ届くのかは確定していない
無料プレゼントについては、公式サイトの中で案内が一致していない点があります。
コースページには、申し込めばすぐ受け取れると読める表示があります。一方、公式FAQは、在庫がある場合でも受け取りまで最短2週間程度かかると案内し、在庫状況によっては希望した楽器を届けられない可能性にも触れています。
同じ公式サイトの中で内容が噛み合っていないため、どちらが実際の運用なのかをこの記事で決めることはできません。少なくとも、入会したその日にクラリネットを持ち帰れる前提で計画を立てるのは避けてください。楽器がいつ手元に来るのかは、入会を決める前に直接確認するべき項目です。
レッスンのスケジュールと講師
スケジュールの仕組みは二種類が案内されています。
オールフリー制は、スタジオ、日程、レッスンで使う楽器、講師の四つを都度選べる仕組みです。仕事の都合で曜日が固定しにくい人には向いていますが、人気の曜日や時間帯は予約が取りにくい場合があるとされています。キャンセルは前日22時まで可能と案内されています。
固定制+無料補講は、月2回の固定スケジュールで通う形です。欠席した分は無料補講として翌月末まで受講できると案内されています。通う曜日を決めてしまったほうが続くタイプの人はこちらでしょう。なお、固定制のキャンセル期限がオールフリー制と同じかどうかは、公式サイトの掲載からは確認できません。
講師については、毎回変更でき、オールフリー制では好きな講師を指名できると案内されています。合わないと感じたときに変えられるのは、初心者にとって心理的な負担が軽くなる点です。ただし、希望する講師をいつでも予約できるとまで保証されているわけではありません。
通えるスタジオがあるかを先に確認する
公式のスタジオ一覧には、北海道・東北、関東、中部、関西、九州といった複数地域のスタジオが掲載されています。総数については掲載によって表記が揃っていないため、この記事では数字を示しません。
そして、掲載されているすべてのスタジオでクラリネットのレッスンが常時開講されているかどうかは、公式サイトの掲載からは確認できません。近くにスタジオがあることと、そこでクラリネットを習えることは別です。最寄りのスタジオを見つけたら、クラリネットのコースがそこで開講されているかを個別に確認してください。レンタルの在庫についても同じことが言えます。
支払い、休会、退会
レッスン代の支払いは、基本が口座の自動引き落としで、1年間のレッスン料を一括で払う方法も案内されています。口座引き落としが始まるまでには約2か月かかるため、最初の2か月分は初期費用としてクレジットカードまたは振込で支払う流れです。入会直後にまとまった出費があると見込んでおいてください。使えるカードのブランドや振込手数料の扱いまでは、公式サイトの掲載からは確認できません。
しばらく通えなくなったときの選択肢として、休会制度が案内されています。休会中は月500円(税別)です。ただし、どのくらいの期間休会できるか、申請の期限がいつまでかは、公式サイトの掲載からは確認できません。
退会は、スタジオに置かれている退会届を返送する方式です。退会の適用と会費の引き落とし終了は、退会届の消印日の翌々月からと案内されています。未払いがある場合は、支払いの確認後に手続きが完了します。申し出た月で費用が止まるわけではないため、やめる時期は前もって考えておく必要があります。
ここに、無料プレゼントの条件が重なります。プレゼントを受け取る場合はレッスン開始月から1年間は途中解約できないと書かれているため、通常の退会手続きとは別の制約がかかることになります。続けられるかどうかに不安があるなら、楽器を受け取るのではなくレンタルで様子を見る判断もあり得ます。
誤解しやすい点を先に整理しておく
ここまでに触れた内容のうち、読み違えやすいところをまとめ直します。
「体験は無料」=一円もかからない、とは限らない。 体験レッスンそのものは無料ですが、一部の楽器ではリードなどの消耗品代のみ必要になる場合があると案内されています。クラリネットが対象かどうかは公式サイトの掲載からは分かりません。
「月12,480円から」=自分の月額、ではない。 地域やコースによって金額が変わる「から」の表示です。
「楽器を無料でもらえる」=無条件、ではない。 レッスン開始月から1年間は途中解約できないという注記があり、体験当日に入会を決めた場合の特典として案内されています。
「無料プレゼント」=すぐ手元に来る、とは限らない。 コースページの表示と公式FAQの案内が食い違っており、受け取り時期は確定できません。
「スタジオが近くにある」=クラリネットを習える、ではない。 各スタジオでの開講状況とレンタルの在庫は、個別に確認する必要があります。
入会前のチェックリスト
- クラリネットの体験レッスンで、リードなどの消耗品代が必要になるか、必要なら金額はいくらか
- 通いたいスタジオでクラリネットコースが開講されているか
- そのスタジオでクラリネットのレンタルが実際に使えるか
- その地域・コースでの月額と入会金の実額
- 無料プレゼントを選ぶ場合、楽器がいつ手元に届くのか
- 無料プレゼントの在庫や希望するモデルの確保、他の特典との関係、キャンペーンの継続状況
- レッスン開始月から1年間という継続条件を受け入れられるか
EYS音楽教室のクラリネットコースには、初心者向けの案内と基礎から進むカリキュラムの例、そして楽器を持っていない人向けの選択肢があります。一方で、体験時の消耗品代や無料プレゼントの受け取り時期のように、公式サイトを読むだけでは確定できない条件も残ります。判断を急がず、確認できていない項目を体験の場で一つずつ潰してから決めてください。