サックスを大人になってから習おうとすると、最初に引っかかるのはたいてい楽器のことだと思います。私も調べ始めたときは、月謝より先に「楽器はどうするのか」が気になりました。EYS音楽教室にはサックスコースがあり、楽器のレンタルと、無料で楽器がもらえるキャンペーンの両方の案内があります。ただ、この二つは別の制度です。ここを混ぜて理解すると見積もりが狂うので、順番に整理していきます。
コースの中身と、初心者の扱い
公式のサックスコースのページでは、アルト、ソプラノ、テナー、バリトンの4つのジャンルが案内されています。サックスと一口に言っても種類があり、そのうちどれを習うかを選べる形です。
ただし、通いたいスタジオでこの4種すべてが常に開講しているとまでは、公式の掲載からは確認できません。習いたい種類がある程度決まっているなら、行ける範囲のスタジオでその種類を受講できるかを先に問い合わせておいたほうが確実です。どの種類から始めるかで迷っているなら、その相談ごと体験レッスンに持っていくのが早いと思います。
初心者向けの案内としては、初心者向けカリキュラムがあること、未経験者にも対応する旨が掲載されています。楽器に触ったことがない状態で申し込んではいけない、という作りではありません。とはいえ、どのくらいの期間で何ができるようになるかは人によりますし、公式の掲載から標準的な到達期間を読み取ることはできません。そこは体験の場で、自分の目標を伝えたうえで講師に聞くのが確実です。
料金と入会金
楽器コースの個人レッスンの現行の料金案内(デスクトップ表示・税込)では、月2回・各55分で次のように掲載されています。
| プラン | 月額 |
|---|---|
| 平日割引プラン(平日10〜22時限定) | 12,480円から |
| 通常プラン(土日を含む全日程) | 13,280円から |
どちらも「から」の最低表示で、地域やコースによって金額は変わります。自分が通うスタジオとコースでの実際の月額は、申込前に必ず確認してください。入会金は17,000円(税込)と案内されています。
月謝の外側についても、公式FAQで確認できることがあります。通常レッスンについて、教材費は取っていないこと、会場使用料・施設利用料も取っていないことが案内されています。毎回の施設料が積み上がらないのは、総額を見積もるうえでは扱いやすい点です。ただし、自分で買う楽譜や消耗品まで無料になるという話ではありません。そこは月謝とは別枠で考えておくほうが現実的でしょう。
支払いはいつ、どうやって
レッスン代の支払いは、基本が口座の自動引き落としで、1年間のレッスン料を一括で払うこともできると公式FAQで案内されています。
少し注意がいるのは始めたばかりの時期です。口座引き落としが始まるまでには約2か月かかるため、最初の2か月分は初期費用としてクレジットカードまたは振込で支払う案内になっています。つまり、入会金17,000円と最初の2か月分のレッスン代が、通い始めの段階でまとまって出ていく形です。月額だけを見て予算を組むと、ここで思っていたより負担が大きく感じられるかもしれません。始めるときの支払い総額として先に把握しておくほうが安心だと思います。
楽器のレンタルと、無料プレゼントは別の話
ここが今回いちばん整理しておきたいところです。
まず通常レッスンのレンタルです。公式FAQでは、ピアノ・ドラム等の大型楽器は無料、その他の楽器は1回400円でレンタル可能と案内されています。サックスは大型楽器として挙げられている側ではないので、通常レッスンで借りるなら、その他の楽器の1回400円が該当します。月2回のプランで毎回借りるなら、月800円の計算になります。ただし、各スタジオの在庫や、行きたい日にその楽器を借りられるかどうかは別の話になります。レンタル前提で続けるつもりなら、希望するスタジオでサックスを、それも自分が習いたい種類を借りられるかを申込時に確認してください。
もうひとつが無料楽器プレゼントです。こちらはレンタルの延長ではなく、キャンペーン特典として案内されているものです。サックスコースのページでは、アルト、テナー、ソプラノの各サックスがプレゼント対象として掲載されています。
一方でバリトンサックスは、この掲載からは対象として確認できません。バリトンで始めたいと考えている場合、プレゼントを前提にした計画は立てないほうがよく、対象になるかどうかは申込時点で個別に確認する必要があります。
そして、このキャンペーンには入口の条件があります。楽器無料プレゼントを含む特典は、無料体験レッスン当日に入会を決めた場合の案内として料金案内ページに掲載されています。体験を受けて、いったん持ち帰って考えて、後日申し込む、という進め方をするなら、同じ条件で特典を受けられるとは限らないということです。楽器をもらえること自体を検討材料にするつもりなら、体験に行く時点で月額や通い方の判断をある程度済ませておく必要があります。在庫や、他の特典との関係、キャンペーンがそのとき続いているかどうかも、申込時点で最新の案内を確認してください。
無料体験と、リードなどの消耗品代
無料体験は、好きなコースを30分体験できるレッスンです。楽器を持っていなくても教室側で用意されると案内されているので、サックスを買う前に音を出してみることはできます。体験は一人1回までです。
ひとつ、申し込む前に確認しておきたい点があります。公式FAQでは、全コースの体験レッスン自体は無料としたうえで、一部の楽器についてはリードなど消耗品代のみ必要な場合があると案内されています。サックスでこの費用が実際にかかるのか、かかるとしていくらなのかまでは、この案内からは分かりません。レッスン料が有料になるという話ではないので、そこは切り分けてください。予約の連絡をするときに、当日に持っていくお金が必要かどうかを一緒に聞いておけば済みます。
通い方はオールフリー制か固定制か
通い方は二つの制度に分かれています。
オールフリー制は、スタジオ、日程、レッスン楽器、講師の4つを毎回都度選べる制度です。予約のキャンセルは前日22時まで可能と案内されています。仕事の予定が週ごとに動く人には合いやすい形ですが、人気の曜日や時間は予約しにくい場合があるという条件も付いています。自由に選べることと、希望どおりに取れることは同じではありません。
固定制+無料補講は、月2回の固定スケジュールで通う制度です。欠席した分は無料補講として翌月末まで受講できると案内されています。曜日と時間を決めて生活に組み込みたいなら、こちらのほうが習慣にしやすいはずです。なお、前日22時までというキャンセル期限はオールフリー制についての案内なので、固定制のレッスン変更や取り消しの期限は別に確認してください。
講師については、毎回変更可能で、オールフリー制では好きな講師を指名できると案内されています。合わない相手のまま我慢して続ける前提にはなっていません。ただ、指名したい講師をいつでも予約できるとまでは保証されていないので、特定の講師を目当てに選ぶなら、その人の枠の取りやすさも見ておいたほうがよいでしょう。
スタジオはどこにあるか
公式のスタジオ一覧には、北海道・東北、関東、中部、関西、九州といった複数の地域のスタジオが掲載されています。首都圏だけの教室ではない、ということです。
ただし、地域に展開していることと、その場所でサックスを習えることは別です。掲載されているどのスタジオでもサックスコースが開講している、まして4種類のどれでも選べる、という確約ではありません。オールフリー制でスタジオを都度選ぶつもりなら、なおさら、自分が使いたいスタジオでサックスのレッスンを受けられるかを先に確かめておいたほうがよいでしょう。
続けられなくなったとき
しばらく通えない時期には休会制度があり、休会中は月500円(税別)と公式FAQで案内されています。休会できる期間や申請の期限まではこの案内から分からないので、使う可能性があるなら先に聞いておくと安心です。
退会は、スタジオに設置されている退会届を返送する手続きです。退会の適用と会費の引き落とし終了は、退会届の消印日の翌々月からと案内されています。未払いがある場合は、支払いの確認後に手続きが完了します。やめる月を決めているなら、翌々月適用から逆算して早めに動く必要があります。
公式情報だけでは確定しない点
- バリトンサックスが無料楽器プレゼントの対象かどうか
- サックスの体験レッスンでリードなどの消耗品代が実際にかかるか、かかる場合の金額
- 通いたいスタジオで4種すべてを常時開講・レンタルできるかどうか
- 無料プレゼントの在庫、他のキャンペーンとの併用可否、実施が続いているかどうか
- 自分が通う地域・コースでの実際の月額(掲載額は最低表示で、地域・コース差がある)
- 固定制のレッスン変更・キャンセルの具体的な期限
- 休会できる期間と申請の期限
- 個人の上達速度や成果、標準的な到達期間
体験を申し込む前に確認しておきたいこと
- 通いたいスタジオで、習いたい種類のサックスを受講できるか、その場合の実際の月額
- 体験当日にリードなどの費用が必要かどうか
- 通常レッスンでサックスをレンタルできるか、その在庫と条件(その他の楽器として1回400円)
- 楽器プレゼントの対象に自分が選ぶ種類が入っているか、体験当日入会という条件を含めた適用条件
- オールフリー制と固定制のどちらで通うか、固定制の場合の欠席・変更の扱い
- 入会金17,000円と、カードまたは振込で支払う最初の2か月分を含めた、始めるときにかかる金額
サックスコースに4つのジャンルの案内があること、初心者向けカリキュラムがあること、月2回55分の料金水準、教材費と施設利用料を取らない案内、30分の無料体験、そして通常レッスンのレンタルとは別に無料楽器プレゼントの掲載があることまでは、公式情報で確認できます。残るのは、自分が習いたい種類のサックスを通える場所で扱っているか、その種類がプレゼントの対象に入るか、体験当日に消耗品代がかかるか、といった個別の話です。私なら、レンタルとプレゼントのどちらを前提に始めるかを先に決めてから問い合わせます。そこが決まっていないと、体験当日に入会を判断するという条件に自分の側が追いつかないと思うからです。