楽譜に「p」と「1」が並んでいて、どちらの手を動かせばよいか分からない。ギターでは、音を出す場所と、そこを弾く指を別々の記号で示すことがあります。
p・i・m・aは、フィンガースタイルの運指で、弦を弾く手の指を示す文字です。まず、その文字が運指として書かれていることを教材の説明で確認します。そのうえで「これは弦ではなく指の名前」と分けると読みやすくなります。
pは親指、aは薬指
Fenderは、PIMAがスペイン語の指の名前から来た表記だと説明しています。大文字・小文字が使われますが、対応は次のとおりです。(資料1)
| 文字 | 弦を弾く指 | 元になったスペイン語 |
|---|---|---|
| p / P | 親指 | pulgar |
| i / I | 人差し指 | índice |
| m / M | 中指 | medio |
| a / A | 薬指 | anular |
原資料では右手として説明されていますが、ここでは左右の構え方で混乱しないよう、「弦を弾く手」と呼びます。押さえる手の人差し指をpと呼ぶ説明ではありません。
1〜4とTAB譜の数字は、別の欄として読む
Sage Musicの講師による解説では、押さえる手の指を、人差し指1、中指2、薬指3、小指4として区別しています。(資料2)一方、TAB譜の線上に書かれた数字は、基本的にその弦のフレット番号です。(資料3)
したがって、数字の「2」を見ただけで「中指」と決めないようにします。運指の注記なのか、TAB譜のフレット指定なのかを先に確認してください。
たとえば「2弦1フレットを押さえ、iで弾く」という自作の指示には、弦番号2、フレット番号1、弾く指iという三つの情報があります。それぞれ別の役割です。押さえる指も指定されているなら、それを四つ目の情報として加えます。
開放弦で、弾く指だけを確認する
最初からコードチェンジと組み合わせず、押さえる手を使わない自作練習で確認してみましょう。「4弦をp、3弦をi、2弦をm、1弦をaで、順番に一回ずつ弾く」という例です。
ゆっくり「親指、人差し指、中指、薬指」と声に出してから、同じ順番をp・i・m・aで読んでみます。つまずいたときは速さを上げず、どの文字で止まったかを確認します。
この弦の割り当ては、四つの指を区別するために本記事で決めた一例です。「pは4弦専用」「aは必ず1弦」という規則ではありません。実際の曲では、その音と運指の指定に従います。
文字の並びだけでは、リズムや弦は決まらない
p・i・m・aが分かっても、その文字だけで弾く弦やタイミングが全部分かるわけではありません。音符やTAB譜の位置と一緒に見ます。
また、同じ弦をiとmで交互に弾くように、複数の指が同じ弦を担当する指示も考えられます。文字を弦番号へ置き換えて暗記すると、こうした指示で混乱します。「指の指定」と「弦の指定」を分ける読み方を保ちましょう。
PIMAに小指がないことは、使用禁止ではない
Fenderは、小指が基本のPIMAに含まれない一方、発展的な教材では小指を示す表記も現れると説明しています。Sage MusicとFenderでは例示する文字に違いもあります。(資料1・2)知らない文字が出たときは、教材の凡例を確認するのが確実です。
小指をボディへ置くか、爪をどう使うかといったフォームまで、PIMAの四文字から決めることはできません。そこは弾きたい奏法と自分の手を見てもらって相談します。
読めない箇所がある場合は、「どの手の、どの指の指定か」を先生と一つずつ対応させてください。記号を増やして覚える前に、その記号が受け持つ仕事を分けることが大切です。
参考資料
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Fender — What is PIMA? https://www.fender.com/articles/techniques/what-is-pima 確認日:2026-10-11
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Sage Music — What are the fingers named on the guitar? https://www.sagemusic.co/blog/guitar-finger-names/ 確認日:2026-10-11
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Fender — How to Read Tabs https://www.fender.com/articles/techniques/how-to-read-tabs 確認日:2026-10-11