GarageBandで歌い直しを残すには?iPhoneのマルチテイク録音と選び方

同じフレーズを何回か歌い、後からよい演奏を選びたい。ところが録り直すたびに、前の演奏がどうなったか分からなくなる。iPhone用GarageBandには、複数の演奏を同じトラックに残すマルチテイク録音があります。

一回の長い録音を作る機能ではなく、決めた区間の演奏を取り替えて聞くための機能です。まず、その二つの目的を分けましょう。

セクションの「自動」はオフにする

Appleの案内では、マルチテイク録音の準備として、ソングセクションの長さの自動設定をオフにします。そのうえで、録音したいセクションを選びます。(資料1・2)

長さに合わせて区間を延ばす録音と、同じ区間を繰り返してテイクを増やす録音では、設定が違います。「長く録るには自動をオン」と覚えたまま、マルチテイクでも同じ設定にしないようにしてください。

練習する範囲は、自分で比較できる長さにします。例えば一つの短いフレーズを対象にすれば、どの回で言葉が明瞭だったか、どの回で入りが合ったかを聞き比べやすくなります。これは練習の提案で、特定の小節数が必須という規則ではありません。

対象トラックでマルチテイク録音を有効にする

公式手順では、Drummer以外の対象トラックを選び、トラック設定の「録音」から「マルチテイク録音」をオンにします。画面の開き方は端末によって異なる場合があります。(資料1)

録音中、再生ヘッドが区間の先頭へ戻るたびに新しいテイクが同じトラックへ作られます。(資料1・2)これは、歌とギターなどを別々のトラックへ同時に録る設定とは違います。

本番の前に短い区間で二回ほど録り、後からテイク一覧を開けるか確認する方法があります。設定したつもりで長時間歌い続けるより、必要な保存のされ方を先に確かめましょう。

録音後は、テイク一覧から聞く演奏を選ぶ

録音したリージョンをダブルタップし、「テイク」から聞きたい演奏を選ぶのが公式の操作です。選択したテイクにはチェックマークが付きます。(資料1)

「最後に録った回」と「今選んで聞いている回」を同じだと思い込まず、一覧を見てください。何度も比較するときは、テイク番号と気になる箇所をメモすると、よい演奏を取り違えにくくなります。

本記事では、毎回同じ再生音量で、同じ部分を比べることを提案します。声の大きさだけで選ばず、今回練習したい課題に沿って聞く対象を一つ決めましょう。

未使用のテイクを消す前に、選択を確かめる

「未使用のテイクを削除」は、現在選択されているテイク以外をまとめて削除する操作です。個々のテイクを選んで削除する方法もあります。(資料1)

ここでいう「未使用」は、演奏の出来が悪いと自動判定されたものではありません。まだ選んでいない大切な録音も含まれ得ます。比較の途中なら、整理のためだけに削除を急がないほうがよいでしょう。

先生へいくつかの演奏を比較してもらいたい場合は、先に確認方法を相談します。一つを選んだことと、ほかの演奏を捨ててよいことは分けて考えてください。

通常の録り直しと、テイクを残す設定を区別する

GarageBandの通常録音には既存の録音を上書きする動作があり、ドラムでは重ねる動作も説明されています。(資料2)「録音ボタンを押せば、どんなトラックでも毎回別テイクが保存される」とは考えないようにします。

確認するのは、対象のトラック、区間の長さ、マルチテイクの設定、そして録音後の一覧です。この四つがそろってから、演奏の比較に集中しましょう。

参考資料

  1. Apple — iPhoneまたはiPad用GarageBandで複数のテイクを録音する https://support.apple.com/ja-jp/101934

  2. Apple — iPhone用GarageBandでTouch Instrumentを録音する https://support.apple.com/ja-jp/guide/garageband-iphone/chs392846e9/ios

確認日:2026-10-11