中央のドがC3とC4で違う?音を動かす前にMIDIのノート番号を確認

先生の画面では中央のドがC4なのに、自分のソフトではC3になっている。同じ場所を弾いたつもりなのに、どちらかが一オクターブ間違っているのでしょうか。

この場合、すぐに音を上下へ動かすのは早計です。音そのものの違いではなく、画面に表示するオクターブ番号の付け方が違う可能性があります。

同じノート番号60に、二つの表示がある

AppleのMac用Logic Pro公式ガイドには、「中央Cの表示形式」という設定があります。エディタ内でのノートの表記を変える項目で、中央Cに当たるノート番号60をC3と表示する方式と、C4と表示する方式が説明されています。(資料1)

Logic Proの設定名 中央Cの表示 対応するノート番号
C3(Yamaha) C3 60
C4(Roland) C4 60

ここで括弧内のメーカー名はLogic Proの選択肢に使われている名称です。各メーカーのすべての製品や、ほかのアプリが必ず同じ表記を使うと一般化しません。

同じノート番号を違う名前で表示できる以上、「C3とC4で文字が違う」という事実だけでは、演奏データが一オクターブずれている証拠になりません。

表示をそろえることと、演奏データを変えることは別

表示形式は音の呼び方を確認するための項目です。一方、ピアノロールでノートを上下へ移動したり、移調の設定を変えたりすれば、別の音を指定する操作になります。

まず元のデータを変えずに、双方がどの音を指しているのかを確認します。「先生がC4と言ったので、画面にC4と出るまで上げる」という合わせ方だと、もともと同じ音だったものを動かしてしまうおそれがあります。

この記事はLogic Proの公開説明を整理したもので、読者の端末で音声やMIDIを測定した結果ではありません。表示差が原因だと決め付けず、実際の音とデータも確かめます。

まず一音だけ、番号と音で照合する

受講前の確認なら、短い一音を使います。ソフトでノート番号を表示できる場合は、その番号と画面上の音名を先生に伝えます。表示方法は使うソフトの説明に従い、見当たらない機能を推測で操作しないでください。

相談文は「こちらではノート番号60がC3と出ています。先生のC4も60のことですか」で十分です。番号が分からなければ、鍵盤上の位置を画面で示したり、双方が確認できる基準音を鳴らしたりして、同じ音を指しているか確かめます。

このとき、中央のドの位置を「鍵盤全体の真ん中」とだけ説明するのは避けます。鍵盤数が異なる楽器同士では、それだけで同じキーを指せるとは限らないからです。

番号が同じでも、聞こえる高さは別に確認する

表示方式が分かったからといって、すべての音の問題が解決したとは限りません。ノート番号が同じなのに期待する音が鳴らない場合は、音源側の設定や、どの機器で音を鳴らしているかを改めて確認する段階です。

音名表示の問題と、音源・移調・接続の問題を一度に直そうとせず、「画面の呼び方は一致した」「実際の音はまだ違う」のように分けて残します。対応していない機器を故障と断定したり、初期化したりするための判定表にはしません。

次回の指示には、表示方式も添える

練習メモには「Logic Pro、中央CはC3表示、ノート番号60」のように、ソフト名と表示条件を一度書いておきます。別の教材やアプリへ移るときも、数字の付け方を確認してから読み替えます。

大切なのは、C3とC4のどちらを唯一の正解にすることではありません。自分と先生が、同じ音を同じ条件で確かめられることです。

参考資料

  1. Apple — Mac用Logic Proの「表示」の「一般」設定(「中央Cの表示形式」) https://support.apple.com/ja-jp/guide/logicpro/lgcp9793a910/mac 確認日:2026-10-09