バイオリンの弦を張り替えるなら、古い弦を全部取り外して楽器を掃除してから新しく張れば効率がよさそうです。でも、バイオリンの場合はその方法を避けたい理由があります。弦が支えている**駒(こま)**の状態が変わってしまうからです。
ヤマハは弦を1本ずつ替えるよう案内
ヤマハの公式解説では、バイオリンの弦を交換するとき、全部を一度に外すと駒が倒れてしまうので1本ずつ替えると説明しています。(資料1)
駒は弦と表板の間に立つ部品で、弦の張力を受けています。弦を全部緩めれば駒が安定しなくなるため、交換に慣れていない人ほど「一度に全部外す」を避ける必要があります。はじめてなら講師や弦楽器店で実演を見て、手元の楽器に適した交換方法を教えてもらいましょう。
キズの防止も交換の一部
ヤマハはテーブルにマットを敷き、本体の傷を防ぐためクロスを当てることも紹介しています。(資料1) 弦の端や工具が表板に当たる可能性を考え、作業台の準備も大切にします。
弦の種類や太さ、端のボール・ループ形状、アジャスターの仕様が合わないと、うまく取り付けられないことがあります。購入前にメーカー・サイズ・現在の弦の情報を確認し、分からなければ交換する店に現物を持っていきましょう。
張り替えた後は駒の状態を確認
新しい弦を巻いたら音程を合わせますが、途中で駒の位置や傾きも確認する必要があります。ヤマハは張り替え後の駒の位置の確認・調整を案内しています。(資料1)
駒が明らかに倒れたり曲がったりしているなら、弦をさらに強く張って問題を消そうとせず、弦楽器店で確認してもらいましょう。交換作業は慣れるまで専門家の助けを借りても構いません。
いつ替えるかも、音の変化と合わせて見る
ヤマハは演奏時間にもよると断ったうえで、最低でも半年から1年で全弦の交換を勧めています。(資料1) これは目安であって「半年以内は必ず交換不要」という保証ではありません。弦が傷んだり、巻線がほつれたりした場合は、その時点で相談しましょう。
レッスンで伝えるべき情報
「何番の弦を替えたいか」「使っている弦のメーカーと品番」「交換したい理由」をメモします。講師へ聞く内容が具体的になれば、交換の方法だけでなく、必要な弦の種類も確かめられます。
弦交換は1本ずつ、駒が動いていないかを確かめながら。 初めての作業なら、独力で全部進める前に手順を確認しましょう。
参考資料
- ヤマハ「バイオリンのお手入れ:弦の交換」 https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/violin/maintenance/maintenance002.html
確認日:2026-10-09