ベースを大人になってから始めたいと思ったとき、最初に引っかかるのは、楽器を持っていない状態で教室に行っていいのか、月にいくらかかるのか、そして未経験でも本当に受け入れてもらえるのか、といったあたりだと思います。EYS音楽教室にはエレキベースのコースがあり、公式ページには未経験者向けの案内も出ています。ただ、ベースの場合は「楽器を無料でプレゼント」という案内の扱いが少しややこしく、そこを読み飛ばすと期待と違う結果になりかねません。この記事では、公式情報で確認できることと、申込前に自分で確かめる必要があることを分けて整理します。
ベースコースと初心者向けの案内
EYS音楽教室の公式ページには、エレキベースのコースが掲載されています。ベースが未経験で、これから始めたいという人を歓迎する案内があり、レッスンは一人ひとりの目的に合わせて組む形で説明されています。
具体的な方針として書かれているのは、たとえばミスをしても演奏を止めずに続ける練習をすることや、自分のパートだけでなく他の楽器の音を聴くこと。止まらずに弾き切ることと、周りの音を聴くこと。どちらも、一人で正確さだけを詰めていく練習というより、誰かと合わせて弾く場面を想定した書き方に見えます。
ただ、これはページに掲載されているレッスン方針であって、全講師に共通する固定カリキュラムとして示されているわけではありません。どんな順番で何をやるのかは、体験レッスンの場で担当する講師に直接聞くのが確実です。
料金と初期費用
楽器コースの個人レッスンの現行の料金案内(デスクトップ表示・税込)では、月2回・各55分で次のように掲載されています。
| プラン | 月額 |
|---|---|
| 平日割引プラン(平日10〜22時限定) | 12,480円から |
| 通常プラン(土日を含む全日程) | 13,280円から |
どちらも「から」の最低表示で、地域やコースによって金額は変わります。自分が通いたいスタジオ・コースでの実際の月額は、申込前に確認してください。個人レッスンの入会金は17,000円(税込)と案内されています。
月謝以外の固定費については、公式FAQで、通常レッスンの教材費を取っていないこと、会場使用料・施設利用料を取っていないことが案内されています。毎回の施設料が上乗せされない前提で総額を見積もれるのは、判断しやすいところです。もっとも、自分で買う楽譜や弦などの費用まで含めた話ではありません。
支払いの流れ
レッスン代の支払いは、基本が口座の自動引き落としで、1年間のレッスン料を一括で払うこともできると公式FAQに案内されています。
見落としやすいのは立ち上がりの部分です。口座引き落としが始まるまでには約2か月かかるため、最初の2か月分は初期費用として、クレジットカードまたは振込で支払う案内になっています。入会金と最初の2か月分が近い時期に重なるので、予算は初月にまとまった支払いがある前提で組んでおいたほうが安全です。
楽器の準備とレンタル
公式FAQでは、楽器のレンタルについて、ピアノ・ドラム等の大型楽器は無料、その他の楽器は1回400円と案内されています。ベースはこの案内のうち、その他の楽器として1回400円の扱いになります。
ただし、この案内は教室全体の料金方針であって、どのスタジオにベースの在庫があるかまでは公式情報から確定できません。自分の楽器を買う前にレンタルで通い始めたいなら、通う予定のスタジオでベースを借りられるかを申込時に確認しておく必要があります。
無料体験については、楽器を持っていなくても教室側で用意すると案内されているので、購入や貸出の話を決める前に、まず一度触ってみることはできます。
通い方:オールフリー制と固定制+無料補講
通い方は2つの制度に分かれています。
オールフリー制は、スタジオ、日程、レッスン楽器、講師の4つを毎回都度選べる制度です。キャンセルは前日22時まで可能と公式FAQで案内されています。ただし、人気の曜日・時間は予約しにくい場合があるという条件が付いています。仕事の都合が読めない人には合いやすい一方で、希望の枠が常に取れる仕組みではない、ということです。
固定制+無料補講は、月2回の固定スケジュールで通う制度で、欠席した分は無料補講として翌月末まで受講できると案内されています。なお、前日22時までというキャンセル期限はオールフリー制の案内なので、固定制の変更・キャンセルをいつまでに連絡すればよいかは、別に確認してください。
しばらく通えない時期が読めている場合には休会制度があり、休会中は月500円(税別)と案内されています。何か月まで休会できるのか、いつまでに申請すればよいのかは、この案内だけでは分かりません。使う可能性があるなら、入会時に聞いておくと安心です。
講師と無料体験
講師は毎回変更可能で、オールフリー制では好きな講師を指名できると案内されています。合わない相手のまま我慢して続ける形にはなっていません。とはいえ、指名した講師の枠がいつでも空いているとは限らないので、特定の講師で通い続けたい場合は予約の取りやすさも見ておくことになります。
無料体験は、好きなコースを30分体験できるレッスンで、料金は無料です。楽器を持っていなくても用意されます。体験レッスンは一人1回までなので、聞きたいことは事前に書き出しておいたほうがいいと思います。
通えるスタジオ
公式のスタジオ一覧には、北海道・東北、関東、中部、関西、九州と、複数の地域のスタジオが掲載されています。ただし、この一覧が示すのは地域の広がりであって、どのスタジオでもベースコースを受講できるという案内ではありません。
地域の数より、自分が現実に通える範囲の一店舗でベースを受けられるかどうかのほうが大事です。候補を絞ってから、そのスタジオでの開講とレンタルの可否をまとめて問い合わせるのが早いと思います。
無料プレゼントのBrroomは、掲載だけで判断できない
ベースを検討している人にとって、いちばん気になるのがここだと思います。
現行の公式ベースコースページには、オリジナルエレキベースのBrroomが無料楽器プレゼントの対象として掲載されています。ところが、同じプレゼント欄に「現在メーカー製造休止中」とも明記されています。つまり、対象楽器としての掲載と、その楽器が今つくられていないという説明が、同じページに並んでいる状態です。
これをどう読むか。プレゼント制度そのものが終わったとは書かれていないので、制度が消えたと決めつけることはできません。かといって、いま申し込めばBrroomが届くと読むこともできません。代わりに別の楽器が渡されるのか、在庫が残っているのか、製造がいつ再開するのかは、公式ページからは分かりませんでした。
楽器を受け取ることを前提に入会を考えているなら、この一点だけは申込時点で教室に直接確認してください。ベースを買うか借りるかの計画そのものが変わってしまう部分です。
プレゼントに付いてくる条件
もうひとつ、金額より重い条件があります。
料金案内ページでは、楽器無料プレゼントを含むキャンペーン特典は、無料体験レッスン当日に入会を決めた場合の案内として掲載されています。体験を受けて、いったん持ち帰って考えてから決める、という進め方だと、この入口条件には当てはまらないことになります。
そして公式ベースコースページには、レッスン開始月から1年間は途中解約できない旨の注記があります。楽器を受け取る話と、1年間続ける話は、切り離して読まないほうがいいと思います。ここで効いてくるのが、掲載額が「から」の最低表示だという点です。1年通うと自分がいくら払うことになるのかは、通いたいスタジオ・コースで実際に適用される月額を申込前に確認しないと出せません。その金額を確かめたうえで、それでも楽器がついてくるほうを選ぶのか。体験当日にその場で決める判断になるので、行く前に考えておく価値があります。
なお、他のキャンペーンと併用できるかどうかも、申込時点の最新案内で確認してください。
退会の手続き
退会は、スタジオに設置されている退会届を返送する手続きです。退会の適用と会費の引き落とし終了は、退会届の消印日の翌々月からと案内されています。未払いがある場合は、支払い確認後に手続きが完了します。やめる月が決まっているなら、翌々月適用を逆算して早めに動く必要があります。
ここで先ほどの1年間の注記と、この退会手続きの案内がどう組み合わさるのかは、公式情報だけでは読み切れません。途中でやめる可能性を少しでも考えているなら、契約前に両方の条件を並べて説明してもらってください。
公式情報だけでは確定しない点
- Brroomを今もプレゼントとして受け取れるかどうか、代わりの楽器があるか、在庫や製造再開の見通し
- 通いたいスタジオでベースコースを受講できるか、ベースを常時レンタルできるか
- 楽器プレゼントと他のキャンペーンを併用できるかどうか
- 自分が通う地域・コースでの実際の月額(掲載額は最低表示で、地域・コース差がある)
- 固定制のレッスン変更・キャンセルの具体的な期限
- 休会できる期間と申請の期限
- 個人の上達速度や、どのくらいで何が弾けるようになるか
体験前に確認しておきたいこと
- 通いたいスタジオでベースを受講できるか、その場合の実際の月額
- 楽器を持っていない場合、通常レッスンでベースを1回400円で借りられるか、スタジオに在庫があるか
- 楽器プレゼントが申込時点でどうなっているか、Brroom以外の選択肢があるか
- プレゼントを受ける場合、体験当日に入会を決める必要があるかどうか
- レッスン開始月から1年間の途中解約に関する注記が、自分の契約にどう適用されるか
- 入会金17,000円と、口座引き落とし開始前に支払う最初の2か月分を含めた初期の支払い総額
ベースコースがあること、未経験者向けの案内があること、月2回55分の料金水準、教材費と施設利用料を取らない案内、30分の無料体験。ここまでは公式情報で確認できます。引っかかるのは、やはりプレゼントの部分です。対象として載っているのに製造休止中と書かれている楽器を、期待の中心に置くのは無理があります。私なら、楽器の話はいったん外して、通える範囲のスタジオでベースを受講できるかと実際の月額を先に確かめます。そのうえで無料体験を予約し、Brroomが今どうなっているかと1年間の注記の意味を、その場で聞きます。楽器がついてくるかどうかは、そこで初めて判断材料になるのだと思います。