鍵盤を長く押したのに、Flatには短い音符が入る。速く弾いても、ゆっくり弾いても同じ長さになる。こんなときは機材の故障を疑う前に、どの入力方式を使っているかを確認します。
FlatのMIDI入力には、音を一つずつ置くステップ入力と、演奏を解析して譜面へ入れるリアルタイム録音があります。ここで扱うのは、マイクでピアノの音を録る操作ではありません。
ステップ入力は、鍵盤を押した時間で音価を決めない
公式ヘルプによると、MIDI機器を接続すると標準でステップ入力になります。鍵盤を押して離すと、カーソル位置に音符が入り、その長さは直前の音符または休符を引き継ぎます。カーソルは同じ声部の次の位置へ進みます。(資料1)
したがって、この方式で鍵盤を長く押し続けても、それだけで二分音符にする操作にはなりません。押さえる高さと、譜面に入れる音の長さを分けて指定します。
「正しい音を選びながら、一小節ずつ譜面へ入れたい」という場合は、この性質を知っておくと戸惑いを減らせます。
まず音価と、入力する場所を決める
Flatは、音符や休符を選び、音価のツールで長さを変更できます。入力の前後どちらでも変更できると案内されています。(資料2)
試すときは、完成済みの曲ではなく、練習用の短い譜面を用意します。入力先の譜表とカーソル位置、選んでいる声部を確認し、四分音符を入れたいのか、八分音符なのかを決めてから鍵盤を押します。
一音入れたら、その高さだけでなく長さも見ます。違えば先へ進まずに設定を確かめます。なお、音価を長くする編集では、後ろの内容を置き換えるか右へ送るかの動作設定が関係するため、後続の音符も確認してください。(資料2)
演奏を記録したいときは、録音の入口を使う
公式のリアルタイム録音は、再生ボタンの隣の録音ボタンから開始する手順です。演奏後は手動で停止し、解析された音符がカーソル位置から書き込まれます。(資料1)
ただし、公式ヘルプはこの機能をベータ版とし、結果の品質に幅があると説明しています。自動で声部や譜表を分けることなど、MIDI入力に未対応の機能も挙げられています。
両手で弾いたら、必ず右手・左手の譜表へ正確に分かれる、という前提は置けません。短い演奏を試し、音符・休符・リズムを自分で確認できる範囲から使います。
録音前に、書き込み先の音符を確認する
特に注意したいのが、録音結果は対象範囲にある既存の音符を上書きするという公式の説明です。(資料1)
「今の楽譜へ別の演奏を添えるだけ」と考えて、完成した小節の途中から試さないようにします。練習用の別譜面で試すか、書き込み先に残したい内容がないことを先に確認します。
一方、Flatの音色を鳴らしてみたいだけなら、MIDIの選択メニューにある「Write while playing」を無効にして、楽譜へ書き込まない使い方が案内されています。(資料1)音を鳴らす試し弾きと、記譜を始める操作も分けましょう。
反応しない場合は、入力方式とは別に切り分ける
音符の長さが意図と違う問題と、機器自体を認識しない問題は別です。後者は、FlatのMIDI設定や、使用機器に必要なドライバーを確認します。公式のトラブル対応は、必要なドライバーを機器メーカーのサイトから探すよう案内しています。(資料3)
最初の確認は「一音を、狙った場所へ、狙った長さで入れられるか」です。そこを確かめてから一小節へ広げれば、入力方式の違いを、自分の演奏の問題と取り違えずに済みます。
参考資料
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Flat — MIDI Input / MIDI Output https://help.flat.io/en/music-notation-software/midistart/
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Flat — Change the duration of a note https://help.flat.io/en/music-notation-software/changeduration/
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Flat — MIDI Troubleshooting https://help.flat.io/en/music-notation-software/midi-troubleshooting/
確認日:2026-10-12