オルタネイトピッキングは毎回ダウンから?単音で交互を保つ練習

一つの弦ならダウン・アップを続けられるのに、別の弦へ移ると無意識にダウンへ戻ってしまう。オルタネイトピッキングでは、音の場所とピックの方向を分けて確認すると、どこで交互が崩れたかを見つけやすくなります。

ここで扱うのは、ピックで単音を弾く練習です。コードをまとめて鳴らすストロークのパターンや、すべての曲に同じ運指を指定する説明ではありません。

音を出すピックの方向を交互にする

Fenderは、オルタネイトピッキングを上下のストロークを使う方法として紹介しています。同じ資料には、ダウン中心の弾き方や、弦を移るときにスウィープを組み合わせるエコノミーピッキングも掲載されています。(資料1)

つまり、交互に弾く技術は一つの選択肢であり、ほかの弾き方をすべて誤りにする規則ではありません。

本記事の練習では、弦を下向きに弾くダウンストロークをD、上向きに弾くアップストロークをUと略記します。ここでは一本の弦を狙い、全弦をまとめて鳴らす必要はありません。ダウンから始めたらD・U・D・U、アップからならU・D・U・Dです。大切なのは、練習中にどちらから始めたかを把握することです。

まず一本の開放弦で4音をそろえる

次は本記事の自作練習です。押さえる手を使わず、3弦の開放弦を、D・U・D・Uで一音ずつ鳴らします。「1、2、3、4」と数え、四つの音を同じ間隔で置くことを目標にします。

最初は速さを決めるより、アップの音も聞き取れるかを確認してください。動きだけ交互になっていても、アップのときに弦を外していれば、鳴った音の並びは別になります。

ダウンが大きく、アップが小さくなった場合は、それをすぐ欠点と決めつけず、まず自分の状態として把握します。この練習では音量をそろえてみる、曲では指定されたアクセントを付ける、というように目的を分けましょう。

3音で弦を替えると、次はアップになる

交互を確かめるには、同じ弦を3音弾いてから隣の弦へ移る自作例が使えます。3弦でD・U・D、そのまま2弦へ移るなら、交互の続きはUです。

鳴らす順番 弦 この練習での方向
1〜3音目 3弦 D・U・D
4〜6音目 2弦 U・D・U

弦が替わるたびにDへ戻すと、境目がD・Dになります。それが曲の中で必要な弾き方かどうかとは別に、この「交互を保つ練習」の条件からは外れます。

弦移動で止まる場合は、最後の3弦Dと最初の2弦Uの2音だけを抜き出して確認します。六つの音を何度も最初からやり直すより、引っかかる境目を特定できます。

フレット移動は、後から加える

開放弦で方向を追えるようになったら、同じ弦の5フレットと7フレットを交互に押さえるなど、短い自作例へ進めます。この段階でも、音の高さとピックの向きを同時に覚え直さず、方向は紙にD・Uと書いて構いません。

ここでは音を出すたびにピックで弾きます。ハンマリングやプリングを混ぜると、発音数とピックで弾く回数が一致しなくなるため、別の練習として扱ってください。(資料2)

実際の曲では、奏法の指定と狙う響きへ戻る

教材のピッキング指定があるなら、交互にする練習とは分けて読みます。休符、ハンマリング、弦移動が入った場面の方向は、単に「必ず各小節の頭をダウン」と暗記せず、そのフレーズの指示を確かめましょう。

レッスンでは、「開放弦の4音は続くが、3音ずつ弦を替える境目でDが続く」と伝えると、確認点が具体的になります。速さの記録より先に、どの条件まで交互を保てたかを記録する練習にしてください。痛みや強い力みが出たら一度止め、構え方を見直します。

参考資料

  1. Fender — Chicken, Tremolo, Sweep. Pick Your Picking Style. https://www.fender.com/articles/techniques/what-type-of-picker-are-you 確認日:2026-10-11

  2. Fender — Master Hammer-Ons and Pull-Offs https://www.fender.com/articles/techniques/master-hammer-ons-and-pull-offs 確認日:2026-10-11