「5から7へ」と読めても、2音目がほとんど聞こえない。そんなときは、速いフレーズを何度も通すより、最初の音と次の音を別々に確かめてみましょう。
ハンマリング・オンとプリング・オフは、押さえる手の動きで次の音を出す奏法です。ここでは、通常の6弦ギターで、同じ弦の2音をつなぐ入口を扱います。何日で習得できるかではなく、「どの段階で音が途切れるか」を見つけるための練習です。
2音ともピックで弾く場合との違い
Fenderの解説では、ハンマリングは、最初の音を弾いた後、同じ弦の高いフレットへ別の指を打ち下ろして次の音を出します。プリングは、高い側を押さえた指で弦を少し引っかけるように離し、低い側の音へつなぎます。いずれも2音目をピックで弾き直す必要がありません。(資料1)
2音ともピックで弾く練習が間違いなのではありません。まずそれで音の高さを確認し、その後に「2音目の出し方だけを変える」と、比べる対象がはっきりします。
ハンマリングは、低い側の指を残して試す
以下は曲の引用ではなく、本記事の練習例です。1弦5フレットを人差し指で押さえて一度弾き、その指を残したまま、薬指を7フレットへ下ろします。手が無理なく届く範囲で試し、指の組み合わせは固定の正解と考えないでください。
先に5フレットと7フレットを、それぞれ普通に押さえて鳴らします。両方が単独では鳴るのに、つなぐと7フレットだけ消えるなら、音を出すタイミングと指の着地点を見直す、という順番です。
最初から「もっと強く叩く」だけで解決しようとせず、一回ごとに手を休めて確かめましょう。ギターを持つ姿勢まで崩れるなら、先生に手元を見てもらう方が原因を絞れます。
プリングは、指を真上に外すだけではない
同じ例を逆にします。人差し指を1弦5フレット、薬指を7フレットに置き、7フレットの音を一度弾いてから、薬指を離して5フレットを鳴らします。Fenderは、離す指で弦を少し引く動きを含めて説明しています。(資料1)
ここで低い側の人差し指まで同時に離してしまうと、狙っていた5フレットの音を保てません。「薬指を離す」と「両方の指を離す」を区別してください。
次の音が消える場合は、5フレットの指が残っているかを最初に確認します。余計な弦が鳴る場合は、次の試行で動きを小さくしてみます。一度に音量、速度、指の形を全部変えないことが、比較のポイントです。
H・Pだけでリズムまで決まるわけではない
TAB譜ではHまたはhがハンマリング、Pまたはpがプリングの表示として使われます。ただし、記号の配置や補助線は教材によって異なるため、その譜面の凡例も確認します。(資料1・2)
例えば「5h7」の2音目をいつ出すかは、音符やリズムの指定と併せて読む必要があります。記号を見たからといって、必ず最速でつなぐわけではありません。
まずは「1、2」と声に出し、1で最初の音、2で次の音を出す自作練習にします。音が出るようになったら、取り組んでいる曲のリズムへ戻してください。
レッスンでは、消える音を指定して相談する
「ハンマリングが苦手」だけでなく、「1弦5から7へ移るとき、単独では鳴る7フレットが消える」と伝えると、確認してほしい場所が具体的になります。プリングなら、離す指と残す指の両方が見えるように実演しましょう。
指や手首に痛みが出る練習を、音を出すために続ける必要はありません。速度より先に、無理のない動きで2音を区別して聞ける状態を目指します。
参考資料
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Fender — Master Hammer-Ons and Pull-Offs https://www.fender.com/articles/techniques/master-hammer-ons-and-pull-offs 確認日:2026-10-11
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Fender — How to Read Tabs https://www.fender.com/articles/techniques/how-to-read-tabs 確認日:2026-10-11