ギターをつないだら音が小さい?INSTとLINEを、送り出す機材から選ぶ

ギターをオーディオインターフェースにつないだら、音が小さく、こもったように聞こえる。ゲインを上げる前に、「INST」と「LINE」の設定が接続した音源に合っているかを確認する余地があります。

ここではScarlett 2i2第4世代の公式説明を例に、何を機器へ入力するかという判断を整理します。他の世代やメーカーへ、ボタンの位置・色・操作をそのまま当てはめる記事ではありません。

INSTは、単なる音量アップのボタンではない

同機種のINST設定は、6.35mmの入力端子のインピーダンスや入力レベルを、楽器に適した条件へ切り替えるものです。公式ガイドは、エレキギターを直接つなぐ場合、INSTが無効だと有効時より音が小さく、こもることがあると説明しています。(資料1)

ただし、音が小さいという症状だけでは原因を確定できません。「ギターをどこからどこへつないだか」と「その入力にどのモードが選ばれているか」を一緒に確かめます。

最後に音を送り出す機材を見る

ギターから直接つなぐ場合と、別の機器のライン出力からつなぐ場合は、同じに考えません。公式ガイドでは、楽器レベルの音源にはINST、キーボードなどのラインレベルの音源にはLINEという使い分けを案内しています。(資料1)

ギターの途中にエフェクターやプリアンプが入るなら、ギターという楽器名だけで結論を出さず、最後の機器がどのレベルの信号を出すかを確認してください。ペダルがあるという理由だけで、必ずLINEになるわけでもありません。

本記事の相談例は「ギター→機器A→インターフェース入力1」です。機器Aの型番と使っている出力端子が分かれば、機器Aの説明書と受け側の条件を照合できます。分からないときは、変換ケーブルを買う前にここを確認しましょう。

切り替えたのは、今使っている入力か

Scarlett 2i2第4世代のINSTボタンは、選択中のチャンネルの6.35mm入力に作用します。入力1を使っているつもりでも、別の入力の設定を見ていないか確認します。(資料1)

「ボタンを押した」という操作だけでなく、「どの入力が、どのモードになったか」をメモしてください。設定を変えた後は短い演奏を録り、音量だけでなく、音色とひずみも確認します。

これは原因を比べるための提案です。入力ゲインやソフトの音色加工まで一度に変えると、何が改善に関係したか分けにくくなるので、元の状態を残して比較します。

XLRへ変換すれば適した入力になる、とは限らない

Focusriteは、対象インターフェースのXLR入力をマイクレベル用として説明しています。ラインや楽器レベルの出力を、端子の形だけ変えて直接つなぐことは、適切な接続の代わりになりません。(資料2)

一方、DIボックスを使ってマイクレベルへ変換した出力をXLR入力へ送る方法は、同じヘルプで別に説明されています。(資料2)「XLRにはマイク本体しか接続できない」と言い切るのも不正確です。

接続方法を増やす前に、今の出力と入力が対応しているかを確認する。それが、変換ケーブルを次々に試すより先の判断です。必要性を確認していないDIボックスの購入を一律に勧めるものではありません。

解決しないときは、設定確認済みの範囲を伝える

「ギターを入力1へ直結し、その入力をINSTにした。それでも録音は小さい」のように、確認した条件と残る症状を分けて説明します。ここまで分かれば、以後は入力ゲインやギター側の状態などを、別の確認項目として相談できます。

INSTが万能な改善スイッチでも、LINEが音質の劣る設定でもありません。受け取る音の条件に合う入力を選び、そのうえで短い録音を確かめることが出発点です。この記事は公式資料の整理で、手元のギターの故障診断や実機比較ではありません。

参考資料

  1. Focusrite — 2i2 4th Gen Studio Pack hardware features(Inst (instrument) button and line-level inputs) https://userguides.focusrite.com/hc/en-gb/articles/28594383888914-2i2-4th-Gen-Studio-Pack-hardware-features

  2. Focusrite — What can I connect to the XLR Input on my Interface? https://support.focusrite.com/hc/en-gb/articles/207546295-What-can-I-connect-to-the-XLR-Input-on-my-Interface

確認日:2026-10-11