サックスに少し慣れてきたので、リードの番号を上げたほうがよいのだろうか。先生や経験者が違う番号を使っていると気になりますが、番号だけを上達の目標にする必要はありません。まず見たいのは、自分のマウスピースと今のリードで、どんな吹きにくさがあるかです。
息を入れにくい、音が途切れる、弱く吹くと鳴らない。こうした場面を確かめる前に、数字だけ変更すると、何が合っていなかったかを見分けにくくなります。
リードだけでなく、マウスピースとの組み合わせで見る
ヤマハのサックス解説は、マウスピースの先端の開きなどが吹きやすさに関わることを説明しています。初心者向けの例として4Cと2½の組み合わせも挙げていますが、これは自分の楽器や吹き方を問わず同じものを買う、という意味ではありません。(資料1)
今使っているマウスピースの型番、リードのメーカー・シリーズ・番号を一緒に控えます。「2½を使っています」だけでは、必要な情報がそろわないからです。
同じマウスピースでも、シリーズ別の推奨表示がある
例として、バンドーレンのテナーサックス用T6 V16の公式ページには、リードのシリーズごとに推奨番号が示されています。(資料2)
| T6 V16に対する公式表示の例 | 推奨番号 |
|---|---|
| Traditional | 2½〜3 |
| JAVA | 3〜3½ |
同じマウスピースに対しても、この二つは異なる表示です。数字だけを抜き出して「3はどの製品でも同じ」「今の番号より大きいものなら次の段階」と考えないほうがよいと分かります。
この表はT6 V16についての例で、すべてのサックス、他社製品、別のマウスピースへ使う換算表ではありません。初めての人にこのマウスピースを勧めるための一覧でもありません。
使い慣れた古いリードと、新品の比較にも注意
バンドーレンのFAQは、使い続けたリードが弱くなり、その状態に慣れると他のリードを硬く感じる場合があると説明しています。(資料3) 「同じ番号なのに新品は吹きにくい」と感じても、それだけで表示が間違っているとは判断できません。
比較するときは、いつから使っているか、どの銘柄かを残します。古い一本だけを唯一の基準にして、新品の番号を何段階も下げたり上げたりする前に、使用状態も講師に見てもらいましょう。
変えるものは、一度に増やさない
マウスピース、リードのシリーズ、番号をまとめて変えると、違いを感じても何が効いたか分かりにくくなります。まず今の組み合わせで困る場面を一つ選び、同じ短いフレーズを使って相談する方法があります。
例えば「強く吹くと鳴るが、静かな入りだけ音が出ません」と伝えると、番号の選択だけでなく、取り付けや吹き方も確認できます。これは原因を断定する症状表ではなく、講師へ見てもらう範囲を絞る伝え方です。
リードを削る・切るといった加工は、番号選びと別の作業です。今回の比較を理由に、初心者が自己判断で加工する前提にはしません。明らかな欠けなどがある場合も、無理に使うより相談してください。
買い足すなら、再現できる情報を残す
店や先生へは、現在の組み合わせと、試したもの、吹いたときの違いを伝えます。「こちらのほうがよかった」だけでなく、「同じフレーズの小さい音が出しやすかった」のように残すと、次の購入に生かせます。
リードの番号を上げること自体を達成目標にせず、取り組む曲を無理なく確認できる組み合わせを探しましょう。必要な変更が分かってから購入するほうが、番号だけで買い直すより判断しやすくなります。
参考資料
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ヤマハ — サクソフォンの選び方: マウスピースとリード https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/saxophone/selection/selection002.html
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Vandoren — T6 V16 Tenor Saxophone Mouthpiece https://vandoren.fr/en/vandoren-mouthpieces/t6-v16-tenor-saxophone-mouthpiece/
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Vandoren — FAQ & Tips https://vandoren.fr/en/faq-tips/
確認日:2026-10-08