マイクを立てて、丸い上端へ向かって歌っている。声が遠く感じるので、音量設定を上げ続けている。そんなときは、設定を変える前に、声を向ける面が説明書どおりかを確かめます。
この記事の対象はオーディオテクニカのAT2020USB-XPです。名前の似た別製品や、すべてのマイクに共通する向きの説明ではありません。
声を向けるのは、ロゴがある正面
AT2020USB-XPの公式説明書は、オーディオテクニカのロゴがある正面に向かって話すよう案内しています。(資料1)
したがって、この機種で「マイクの先端へ話せばよい」と考える前に、本体のロゴの位置を見ます。スタンドに付けたときの見た目ではなく、説明書が示す正面と口の位置を合わせてください。
まず型番を確認することも重要です。「AT2020に似ている」「USBでつながる」というだけでは、この説明をそのまま使える根拠にはなりません。ほかの製品では、その型番の説明書へ戻ります。
向きと音量を、一度に変えない
本記事の比較案は、最初に入力側の設定を記録し、向きだけを確認して短い声を録ることです。同じ言葉や同じフレーズを使うと、何を比べるかが決めやすくなります。
向きを変えながら入力音量も上げ、口との距離まで変えると、どの変更が効いたのか分かりにくくなります。まず説明書の向きを確認し、その後で距離や録音レベルを一つずつ調整します。
比較は普段の声量で行い、大声で機器を試す必要はありません。元のテスト録音を残しておけば、最初の状態と聞き比べられます。
距離を近づける話と、息を直接当てる話は別
説明書は、音源へ近づけることで不要な音の収音を抑えられると案内しています。同時に、息が当たって雑音になる場合には、真正面から少し位置をずらして、話者へ向けて使う方法も説明しています。(資料1)
「近いほどよい」と考えて息を直接当て続けるのではなく、声が届く向きと、息が当たりすぎない位置を分けて調整します。この記事では、すべての声や設置場所に共通する最適距離を何センチと固定しません。
短いフレーズの中に息が当たりやすい音を含め、普段と同じ声で確かめてください。雑音を減らすために歌い方を無理に変える前に、設置位置の違いを試す考え方です。
向きを確認しても小さいなら、別の原因を分ける
正面を合わせたことだけで、録音の問題がすべて解決するとは限りません。本記事は、入力の選択、アプリの権限、録音レベルなどを一括診断するものではないからです。
相談するときは「AT2020USB-XPを使い、ロゴ面へ話したテスト録音でも声が小さい」のように、確認した条件を伝えます。使った録音アプリや、音が小さいのが録音中の返しなのか、保存した音声の再生なのかも分けると、次の確認を絞れます。
購入や機材の追加を先に決めるのではなく、型番、声を向ける面、距離、保存されたテスト音声の順に確かめましょう。これは公式説明書に基づく準備案で、この記事のために実機を測定した結果ではありません。
参考資料
- オーディオテクニカ — AT2020USB-XP マイクロホンの向きについて https://www.audio-technica.co.jp/document/AT2020USB-XP/ja/Content/Vocal/AT2020USB-XP/using-the-product/mic-orientation.html
確認日:2026-10-11