歌を録って聞き返したら、左のイヤホンからしか声が出ない。マイクや録音機器を買い替える前に、録音ソフトが「どの入力を、何チャンネルとして受け取ったか」を確かめましょう。
マイク1本を使う録音では、モノラル入力を選ぶことが出発点になります。モノラルは「片耳でしか聞けない」という意味ではありません。
入力1だけに接続して、入力1・2のペアを録っていないか
Focusriteの公式ヘルプは、マイク1本などのモノラル音源をステレオ入力のトラックへ録ることを、片側だけに聞こえる主な原因として挙げています。(資料1)
例えば機器の入力1にマイクをつなぎ、録音ソフトでは「入力1・2」の組を選んでいたとします。この場合に確認したいのは、マイクが二つ必要かどうかではなく、使っていない入力2まで一緒に録る設定になっていないかです。
新しいテスト用トラックで、入力1だけを受けるモノラル入力を選び、短い声を録音します。ソフトによってはトラック作成時、別のソフトでは作成後の入力欄で指定するため、画面に合う公式手順を見てください。(資料1)
モノラルで録って、左右から聞くことはできる
同じヘルプは、入力をモノラルにしても、通常のステレオ出力から左右のスピーカーやヘッドホンへ音を出せると説明しています。(資料1)
録る入口と聞く出口は、別の設定です。「左右から声を聞きたいから、録音も必ずステレオ」という選び方をする必要はありません。
確認では、まず録音を止めて、そのテスト録音を再生します。録音中の自分の声と、保存された音声の再生を一緒に判断しないようにしましょう。聞いている音がどちらか分からないと、直した設定と結果が結び付きません。
二つの音を録るときは、目的でトラックを分ける
マイクとギターを別々に調整したいなら、それぞれの入力を別のモノラルトラックへ送る方法があります。一方、左右の出力を持つキーボードなどをステレオとして残す場面では、二つの入力を使うことに意味があります。(資料1)
「機器に入力が二つあるから、いつも一つのステレオトラック」と決めないことが大切です。音を別々に直したいのか、一組として残したいのかを先に考えます。
これは入力の考え方の説明です。マイク2本の置き方や、既存の録音を修復する手順までを同じ操作で済ませる話ではありません。
別の音源も片側なら、録音設定だけを直し続けない
Focusriteは、ヘッドホンや変換アダプターの種類が、左右の聞こえ方に影響する場合も案内しています。(資料1)片側という症状だけで、録音ソフトが原因だと断定できません。
本記事の切り分け案として、普段は正常に聞こえる音源と、今回のテスト録音を同じ再生環境で聞き比べます。両方がおかしいのか、新しい録音だけなのかを分けてメモしてください。大きな音で試す必要はありません。
元の録音は残し、設定確認には別の短いテストを使います。すでに大切な演奏が録れているなら、確認前に上書きや削除をしないでください。
相談するときは、接続先と入力欄をセットで伝える
「マイクは機器の入力1、ソフトでは入力1・2を選択。録音の再生は左だけ」のように書くと、講師やサポートが確認する場所を絞れます。
この記事は、入力を選択できるDAWの公式案内を整理したものです。通話・配信アプリへ同じ設定をそのまま当てはめるものではなく、読者の機器での実機検証でもありません。まず短い録音で、入口の選択と保存された音の聞こえ方を確かめましょう。
参考資料
- Focusrite — Mic/Guitar heard on only one side of Speakers/Headphones https://support.focusrite.com/hc/en-gb/articles/206849779-Mic-Guitar-heard-on-only-one-side-of-Speakers-Headphones
確認日:2026-10-11