伴奏を聞きながら声だけを録ったつもりなのに、録音へ伴奏まで入っている。マイクの感度だけを下げる前に、録音トラックがマイク入力ではなく、パソコンの再生音を戻す入力を選んでいないか確認します。
その一つが「ループバック」です。ここでは対応するFocusrite機器と、入力を選べる録音ソフトを例に、残したい音と聞くだけの音を分ける考え方を整理します。
ループバックは、もう一つのマイク端子ではない
Focusriteの公式ヘルプは、ループバックを、パソコンの再生音などを録音ソフトへ戻す仮想入力として説明しています。機器の表面に対応する差し込み口があるわけではありません。(資料1)
そのため、マイクしかつないでいないのに、別の入力から伴奏が録れることがあります。どの入力を録っているかを見ず、「マイクが周囲の音を拾った」と決めつけないようにしましょう。
一方、すべてのFocusrite製品が同じループバック機能を持つわけではありません。型番と世代を公式の対応一覧で確認することが先です。(資料1)
同じ機器名でも、選ぶ入力で録れる音が変わる
Scarlett Soloと2i2の第4世代では、公式手順がループバックをチャンネル3・4として案内しています。物理入力につないだマイクなどを別チャンネルへ録ることもできます。(資料2)
これは、その2機種・世代についての例です。数字だけを覚えて別の機器で入力3・4を切り替えるのではなく、手元の機器の対応表を見ます。
声だけを別トラックへ残したいなら、録音トラックの入力が、目的のマイクをつないだ物理入力になっているかを確かめます。伴奏込みのループバックを選ぶ目的と、声を分けて録る目的は別です。
何がループバックへ送られるかも確認する
Focusrite Control 2には、ダイレクトモニターのミックスをループバックへ送る設定があります。Solo・2i2第4世代では、入力音とソフトの再生音を合わせたミックスを送る方法として説明されています。(資料2)
したがって、「ループバックは常にパソコンの音だけ」「マイクも必ず入る」と、どちらにも固定できません。機種と現在の送出設定を確認する必要があります。
本記事では、録音前に「残す音=声」「聞くだけ=伴奏とクリック」のように、目的を短く書くことを提案します。次に、録音対象の入力がその目的に合っているかを見ます。聞こえる音を全部止めるのではなく、録る入口を区別するためです。
ループバックを確認するときは、音を循環させない
Focusriteは、ループバックを録音するトラックをミュートするか、出力をなしにすることで、フィードバックループを避けるよう案内しています。(資料2)録った音を再び同じ入力へ戻す経路を不用意に作らないようにします。
機能を試す場合も、先にモニター音量を下げ、公式の経路を確認してください。音が急に大きくなる、循環しているように聞こえる場合は、音量を上げて調べず、確認を止めます。
録音ソフトによって入力の選択方法も異なります。WindowsのASIO対応DAWや、個別入力を選べるMacアプリなどの条件が公式に記載されており、通話アプリを含むすべてのソフトで同じ入力を選べるわけではありません。(資料2)
短いテストを再生し、何が残ったか確かめる
確認用には元の録音を上書きせず、新しい短いトラックを使います。伴奏を再生しながら短く話し、録音を止めてから、その録音トラックだけを聞き返す方法があります。
声と伴奏が分かれて残ったのか、まだ同じ録音に混ざっているのかをメモします。入力を変えても同じなら、ループバックが原因と確定せず、接続とソフトの設定を添えて講師やサポートへ相談してください。
この記事は録音経路を整理するためのもので、すでに混ざった音声から声だけを必ず取り出せるという説明ではありません。残したい音と、演奏中に聞きたい音を先に分けておくことが、録り直しを減らす準備になります。
参考資料
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Focusrite — Which Focusrite interfaces feature Loopback? https://support.focusrite.com/hc/en-gb/articles/27140338179858-Which-Focusrite-interfaces-feature-Loopback
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Focusrite — How to use Loopback in Focusrite Control 2 https://support.focusrite.com/hc/en-gb/articles/13229216604562-How-to-use-Loopback-in-Focusrite-Control-2
確認日:2026-10-11